ヤン・プステヨフスキー プロフィール

 作曲家ヤナーチェクの故郷として知られるチェコ・フクワルディに生まれる。5歳よりヴァイオリンをはじめ、 チェコ・ヴァイオリンコンクールで2度優勝、Jaroslav Kocian国際コンクールで優勝し、1982年、プラハ音楽院で ディプロマ取得。ヨセフ・スーク、石川静など数々のすばらしいヴァイオリン奏者を輩出したホロニョーバ、オイストラフ、 またバッハ無伴奏ソナタの録音で受賞したBretislav Novotonyに師事。Nathan MilsteinやSandor Veghのマスタークラスを受講。  
 1978年から81年はプラハ音楽院弦楽四重奏団で第1ヴァイオリンを務める。1982年にはプラハ音楽院の推薦により、 プラハ交響楽団とソロ共演。その後、1983年より90年、チェコ・ブルノ管弦楽団コンサートマスターに就任し、 ジュリーニ、サー・マッケラス、カラヤン、ノイマン、コシュラー、クーベリック、アンノンクールなど著名な 指揮者のもとで演奏する。その間、オーケストラ活動のみならず、ソリストとしてヴィヴァルディ『四季』などを オーケストラと共演したり、モーツァルトPOP弦楽四重奏団の第1ヴァイオリン奏者としてヨーロッパ各地で演奏する など室内楽やリサイタルにも積極的に取り組む。また、このブルノ、その後のヨハネスブルクにて子供や学生の指導 にも積極的にかかわる。また、映画「007」シリーズの『リビング・デイ・ライツ』でオリジナル・サウンド・ トラックの録音に参加。  1990年から94年は、ヨハネスブルクの南アフリカ国立交響楽団のコンサートマスターを 務め、その間、数々のソロをオーケストラと共演。その後は、ヨーロッパ室内管弦楽団、1998年プラハ室内管弦楽団の メンバーとしてカナダ・アメリカ演奏旅行に参加、日本のオーケストラでコンサートマスターをつとめた後、1998年より チェコ国立交響楽団(NSO,プラハ、指揮者コシュラーにより設立)終身コンサートマスターに就任。
 2003年より東京に在住し、ニューフィルハーモニー千葉などオーケストラへの客演、室内楽、後進の指導に取り組む。 2005年には、ウィーン交響楽団首席チェロ奏者吉井健太郎氏とブラームスの『ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲』 を協演。また、2006年には、川崎ミューザホールにて、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲をオーケストラと協演し、 好評を得た。2007年より、武蔵野音楽大学ピアノ科教授ヤン・ホラーク氏らとトリオ・ボヘミカを結成し、紀尾井ホールを はじめ東京での演奏会のほか名古屋、大分などでリサイタルを開催し、好評を博す。